日焼け止めを塗ると顔がテカる、という悩みはありませんか。紫外線対策は欠かせないと分かっていても、ギトギトした見た目になるのは避けたいものです。
なぜ特定の製品を使うとテカってしまうのか、その理由が気になっている方も多いでしょう。
実はこの悩み、男・女を問わず多くの方が抱えています。
もしかしたら「人気のビオレの日焼け止めはテカる?」「肌に優しいイメージの無印の日焼け止めはテカるのかな?」と、具体的な商品で迷った経験があるかもしれません。
この記事では、日焼け止めでテカる根本的な原因から、今日からすぐに実践できる対策までを詳しく解説します。
ティッシュ一枚でできる簡単な工夫や、テカリ防止に役立つパウダーの活用法、さらにはテカらないおすすめのアイテムをドラッグストアで見つけるコツ、そしてそもそもテカらずに塗る方法は何か、といった具体的な疑問に全てお答えします。
もう日焼け止めのテカリで失敗したり後悔したりする必要はありません。
- なぜ日焼け止めを塗ると顔がテカるのか
- 男・女で違う?肌質とテカリの関係性
- ビオレの日焼け止めはテカる?成分を解説
- 無印の日焼け止めはテカる?タイプ別の特徴
日焼け止めでテカる主な原因は成分にあった
- なぜ日焼け止めを塗ると顔がテカるのか
- 男・女で違う?肌質とテカリの関係性
- ビオレの日焼け止めはテカる?成分を解説
- 無印の日焼け止めはテカる?タイプ別の特徴
なぜ日焼け止めを塗ると顔がテカるのか

日焼け止めを塗った際に顔がテカってしまう主な原因は、製品に含まれる「紫外線吸収剤」という成分の性質にあります。
紫外線吸収剤は、化学的な仕組みで紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変えて放出することで肌を守るオイル状の成分です。
このオイル状の性質に加え、光の屈折率が非常に高いという特徴を持っています。肌表面で光を強く反射するため、これがツヤを超えてテカリとして見えてしまうのです。
一方で、日焼け止めには「紫外線散乱剤」を主成分とするタイプもあります。こちらは酸化亜鉛や酸化チタンといった白色の粉末(パウダー)であり、物理的に紫外線を跳ね返して肌を守ります。
粉体であるため、仕上がりはマットになる傾向があり、テカリにくいのが特徴です。
このように、日焼け止めがテカるかどうかは、主成分である紫外線防御剤の種類に大きく左右されると言えます。
テカリが気になる方は、紫外線吸収剤ベースの製品か、散乱剤ベースの製品かを確認することが一つの手がかりになります。
男・女で違う?肌質とテカリの関係性

日焼け止めによるテカリの悩みは男女共通ですが、その背景にある肌質や皮脂分泌のメカニズムには性差が存在します。これらの違いを理解することが、より効果的な対策につながります。
一般的に、男性の肌は女性に比べて皮脂の分泌量が多い傾向にあります。
これは男性ホルモンの影響によるもので、元々の皮脂量が多いため、日焼け止めに含まれる油分が加わることで、テカリがより一層目立ちやすくなるのです。
一方、女性の肌は、ホルモンバランスの周期的な変動によって皮脂の分泌量が変化します。例えば、排卵後から生理前にかけては皮脂分泌が活発になり、テカリやニキビに悩みやすくなる時期です。
また、加齢や生活習慣の乱れによって肌が乾燥し、それを補おうと逆に皮脂が過剰に分泌される「インナードライ」の状態に陥ることも少なくありません。
このように、テカリと一言で言っても、その原因は性別やその時々の肌状態で異なります。
ご自身の肌がどのような状態にあるかを把握し、それに合わせた製品選びやスキンケアを行うことが、テカリをコントロールする上で大切です。
ビオレの日焼け止めはテカる?成分を解説

「ビオレの日焼け止めはテカる」という口コミを見かけることがありますが、これはビオレの製品ラインナップが非常に豊富であることと関係しています。
花王のビオレUVシリーズは、特にビオレUVアクアリッチに代表されるような、みずみずしい使用感を追求した製品が人気です。
これらの製品は、主に紫外線吸収剤をベースに作られており、水分を多く含んだジェルやエッセンスタイプが中心です。
軽い付け心地と白浮きしにくい点が大きなメリットですが、配合されているオイル成分や保湿成分によって、人によっては時間が経つとテカリと感じられることがあります。
ただし、ビオレの製品が全てテカリやすいわけではありません。同じビオレUVシリーズの中にも、皮脂くずれ防止機能を謳った製品や、紫外線吸収剤と散乱剤をバランス良く組み合わせたマイルドな処方の製品も存在します。
したがって、ビオレというブランド名だけで判断するのではなく、製品ごとの特徴を理解することが肝心です。
商品のパッケージや公式サイトで「オイルコントロール」「マット仕上げ」といったキーワードを探したり、紫外線防御剤の種類を確認したりして、ご自身の肌質や求める仕上がりに合った一本を選ぶことが、テカリを避ける鍵となります。
無印の日焼け止めはテカる?タイプ別の特徴

無印良品の日焼け止めも、タイプによって使用感やテカリやすさが大きく異なります。肌への優しさを考慮したシンプルな処方が魅力ですが、選ぶ際にはそれぞれの特徴を知っておくことが大切です。
無印良品の日焼け止めは、ジェル、ミルク、スプレーなど、様々なテクスチャーで展開されています。これらの使用感の違いは、主に水分と油分の配合バランスによるものです。
タイプ | 主なテクスチャー | テカリやすさの傾向 | 向いている肌質・シーン |
ジェルタイプ | 水分ベースでさっぱり | 保湿成分や吸収剤の配合により、人によってはテカリを感じる場合がある | 脂性肌、普通肌、軽い使用感を好む方向け |
ミルクタイプ | しっとりとした乳液状 | 保湿力が高く、乾燥肌には良いが、油分が多めに感じられることも | 乾燥肌、しっとりした仕上がりを好む方向け |
敏感肌用 | 低刺激処方 | 紫外線散乱剤ベースのものが多く、比較的テカリにくい傾向がある | 敏感肌、肌への負担を避けたい方向け |
例えば、さっぱりとした使用感のジェルタイプは、一見テカリにくそうですが、配合されている紫外線吸収剤や保湿成分の種類によっては、肌の上でツヤが出てテカって見えることがあります。
逆にもっともテカリにくい傾向があるのは、紫外線散乱剤を主成分とした「敏感肌用」のラインです。
このように、無印良品の日焼け止めを選ぶ際は、単に「ジェル」や「ミルク」といったテクスチャーだけでなく、紫外線防御剤が吸収剤か散乱剤か、また自分の肌質に合っているかという視点で製品情報を確認することが、テカリを防ぐための重要なポイントになります。
日焼け止めがテカるときの対策とアイテムの選び方
- 日焼け止めをテカらずに塗る方法は?
- ティッシュで押さえるだけの簡単テカリ防止術
- 仕上げに使うテカリ防止パウダーの選び方
- ドラッグストアで買えるテカらない日焼け止め
- 肌質別で選ぶテカらないおすすめアイテム
日焼け止めをテカらずに塗る方法は?

日焼け止めによるテカリを防ぐには、製品そのものの選択だけでなく、日々の「塗り方」を少し見直すことが非常に効果的です。テカらない塗り方の鍵は、塗る前の準備と、塗る際の丁寧さにあります。
まず、洗顔後のスキンケアが完了してから、すぐに日焼け止めを塗るのは避けましょう。
化粧水や乳液が肌表面にまだ残っている状態で日焼け止めを重ねると、成分が混ざり合って均一に密着せず、ヨレやテカリの原因となってしまいます。
スキンケア後は、少なくとも5分程度時間を置き、肌表面がサラッとしてから次のステップに移るのが理想です。
次に、日焼け止めを塗る際は、一度にたくさんを塗るのではなく、適量を顔の数カ所に分けて置くことがポイントです。
一般的には、おでこ、両頬、鼻先、あごの5点に置き、そこから顔の内側から外側に向かって、指の腹で優しく伸ばしていきます。この方法なら、厚塗りを防ぎ、顔全体に均一な膜を作ることができます。
特に、こめかみや髪の生え際、フェイスラインは塗り忘れが多い部分なので、意識して丁寧に伸ばしてください。
このように、塗る前の「ひと呼吸」と、塗る際の「均一さ」を意識するだけで、日焼け止めの密着力が高まり、崩れにくくテカりにくい仕上がりになります。
ティッシュで押さえるだけの簡単テカリ防止術

日焼け止めを塗った後のベタつきやテカリを手軽に解消する、非常にシンプルで効果的な方法が「ティッシュオフ」です。これは、メイクアップアーティストも実践するテクニックで、特別な道具も必要ありません。
やり方は驚くほど簡単です。まず、前述の方法で日焼け止めを顔全体に均一に塗り広げます。その後、清潔なティッシュペーパーを1枚顔の上にそっと広げ、両方の手のひらで顔全体を優しく包み込むように押さえます。
このときの注意点は、絶対にティッシュを横に滑らせたり、こすったりしないことです。こすると、せっかく均一に塗った日焼け止めがヨレてしまい、紫外線防御効果にムラができてしまいます。
あくまで、肌表面の余分な油分をティッシュに「吸わせる」イメージで、優しくプレスしてください。
たったこれだけの一手間で、肌表面の過剰な油分が取り除かれ、次に塗るファンデーションやパウダーの密着度が格段に上がります。
日焼け止めのベタつきが不快に感じる方や、その後のメイク崩れを防ぎたい方は、ぜひ毎日の習慣にしてみてください。
仕上げに使うテカリ防止パウダーの選び方

日焼け止めのテカリ対策として、仕上げにフェイスパウダーを使用することは非常に有効な手段です。パウダーが肌表面をサラサラに保ち、長時間にわたって快適な状態をキープしてくれます。
フェイスパウダーがテカリを防ぐ理由は、製品に含まれる皮脂吸着成分にあります。
シリカ、マイカ、コーンスターチといった微粒子パウダーが、日焼け止めの油分や、時間とともに出てくる汗・皮脂を吸着し、肌表面をマットな状態に整えてくれるのです。
フェイスパウダーには、主に2つのタイプがあります。
ルースパウダー(粉状)
ふんわりと軽い付け心地で、ナチュラルな仕上がりになるのが特徴です。大きなパフやブラシで顔全体に薄くのせることで、透明感のあるサラサラ肌を作ることができます。家での朝のメイクの仕上げに適しています。
プレストパウダー(固形)
粉を押し固めたタイプで、ルースパウダーに比べてカバー力があり、マットな仕上がりになる傾向があります。コンパクトなケースに入っているものが多く、持ち運びに便利なため、日中のメイク直しに最適です。
どちらのタイプを選ぶかは、求める仕上がりや使用シーンによって決まります。最近では、肌色に影響しない無色透明のタイプや、紫外線カット効果を併せ持つタイプも多く販売されています。
日焼け止めの後に使うことで、テカリ防止とUVケアの強化を両立できるため、ぜひ活用したいアイテムです。
ドラッグストアで買えるテカらない日焼け止め

テカリにくい高機能な日焼け止めは、専門カウンターだけでなく、身近なドラッグストアでも簡単に見つけることができます。近年はプチプライスでも非常に優秀な製品が増えており、選択肢は豊富です。
ドラッグストアでテカらない日焼け止めを探す際のポイントは、製品のパッケージに書かれているキャッチコピーに注目することです。
具体的には、「皮脂くずれ防止」「オイルコントロール」「テカリ防止処方」「マット仕上げ」といった表記がある製品は、テカリ対策を重視して開発されています。
また、成分表示を確認するのも有効な方法です。前述の通り、紫外線散乱剤である「酸化亜鉛」や「酸化チタン」が成分表示の上位に記載されている製品は、ノンケミカル処方と呼ばれ、一般的に皮脂を吸着してマットな仕上がりになる傾向があります。
具体的なブランドとしては、セザンヌの「皮脂テカリ防止下地」シリーズのUVカット機能付きタイプや、プリマヴィスタの「スキンプロテクトベース<皮脂くずれ防止>」シリーズなどが、テカリにくさに定評があり人気です。
多くのドラッグストアではテスターが用意されているため、実際に手の甲などでテクスチャーや仕上がりを確認してから購入することをおすすめします。
自分の肌で試すことで、サラッとした使用感やマットな仕上がりを実感でき、失敗のない製品選びが可能になります。
肌質別で選ぶテカらないおすすめアイテム

日焼け止めによるテカリを根本的に解決するためには、自分の肌質を理解し、それに合った製品を選ぶことが最も重要です。ここでは、主な肌質別にテカらない日焼け止めの選び方のポイントを解説します。
脂性肌の方
元々皮脂分泌が活発な脂性肌の方は、油分の少ない製品を選ぶことが鉄則です。オイルフリーやオイルコントロールと表記された製品がおすすめです。
また、紫外線散乱剤を主成分とした、肌をサラッとマットに見せてくれるタイプのものが向いています。テクスチャーは、さっぱりとしたジェルタイプやローションタイプが良いでしょう。
乾燥肌の方
一見、テカリとは無縁に思える乾燥肌ですが、肌内部の水分不足を補おうとして皮脂が過剰に分泌されるインナードライがテカリの原因になることがあります。
そのため、保湿は非常に大切です。ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンといった保湿成分が豊富に配合された、しっとり系のミルクタイプやクリームタイプの日焼け止めを選び、肌の潤いを保つことを優先しましょう。
混合肌の方
おでこや鼻のTゾーンはテカるのに、頬や口元は乾燥するという混合肌の方は、アイテム選びや使い方が少し複雑になります。
全体には、ベタつきの少ない軽めのテクスチャーの日焼け止め(ジェルや乳液タイプ)を選び、特にテカリが気になるTゾーンにだけ、部分的に皮脂防止効果のある下地を重ねるという方法が効果的です。
顔全体に同じものを塗るのではなく、肌状態に合わせて使い分ける工夫が鍵となります。
総括 : もう日焼け止めでテカると悩まない
- 日焼け止めのテカリは紫外線吸収剤のオイル成分が主な原因
- 紫外線散乱剤ベースの製品はマットな仕上がりになりやすい
- 男性は皮脂量が多いためテカリが目立ちやすい傾向がある
- 女性はホルモンバランスの乱れでテカリやすくなることがある
- ビオレや無印良品なども製品のタイプによって使用感が大きく異なる
- 製品選びでは成分や紫外線防御剤の種類を確認することが大切
- スキンケア後は5分ほど待ってから日焼け止めを塗る
- 日焼け止めは顔の5点に置いてから均一に伸ばすとムラなく塗れる
- 厚塗りはテカリと崩れの原因になるため避ける
- 塗布後にティッシュで優しく押さえるだけで余分な油分を除去できる
- 仕上げにフェイスパウダーを使うとサラサラ感が長持ちする
- ドラッグストアでは「皮脂くずれ防止」などの表記を目印に探す
- 脂性肌の方はオイルフリーやマットタイプの日焼け止めがおすすめ
- 乾燥肌の方は保湿成分配合のタイプでインナードライを防ぐことが重要
- 混合肌の方は部位ごとの使い分けや軽いテクスチャーの製品が向いている